現代バンドマンに知ってほしい5つの音楽的重要事項 その2「11番目に好きな曲」

高校生の時から考え続けている「ポピュラー音楽」や「エンタメ」についてのこと。それを5つのテーマに分けて綴ったのがこのコラムなんだけど。 

「現代バンドマンに知ってほしい5つの音楽的重要事項」 

なんだこのダサいタイトルは…。 
表現が大袈裟だよね。 
シンプルに「mizo大の音楽コラム」とかで良かったんじゃないか? 
(1ヶ月前の俺よ、よく考えて名前をつけてくれ。) 

えーと、それで 
その2のテーマはなんだっけ? 

「NUMBER GIRLのIGGY POP FAN CLUBはキジバトの鳴き声である」 

ほーほー、ほ、ほう! 
というのは冗談で、 

その2のテーマは「11番目に好きな曲」 
(あーこれね。また変なタイトルを付けたね。) 
11番目に好きな曲が消えていくような世の中になっていきますよー。という話。 

11番目ってなに?12番じゃダメなんですか? 

「トップ10」という言葉があるように、人々は10番目までを意識し、それ以降を軽視しているという意味合いから「11番目」という言葉を使いました。(べつに22番目でも78番目でもなんでも良いです。) 

あなたが音楽を聴くとき、その音楽は誰が管理していますか? 

その管理者が代わったことで、11番目に好きな曲が消えようとしています。 

管理者とは? 

「その音源を再生できる状態にしている人」のことです。 

色々調べたんですけど、適切な言葉が見つからなかったので、このような表現にしました。 

たとえば 
あなたがCDで音楽を聴くとき、その管理者はCDの持ち主、つまりあなたです。 

そのCDと再生機器をあなたが所有している限り、いつでも曲を聴くことができます。 

では 
YouTubeで好きなバンドのMV(ミュージックビデオ)を観るときはどうでしょう? 

管理者は2人います。 
動画をアップロードしている人。 
YouTubeを管理している人。 
です。 

動画をアップロードしている人、つまりミュージシャン(もしくはそれを管理している会社などの団体)です。彼らはいつでもその音源を削除、編集することができます。 

そしてYouTubeを管理している人、つまりYouTubeを運営している会社です。彼らは規約に違反した投稿を非公開にしたり、削除したりすることができます。また、規約を変更することができます。 

これは YouTubeだけでなくApple Music、LINE MUSIC、Spotifyなどのサブスクリプション型音楽配信サービスでも同じことが言えます。 

前者がフィジカル、後者がデータ配信 
の話。(フィジカルとはCDやレコードなど実物がある音源のこと。データ音源の対義語。) 
世の中の流れも前者から後者へと進んでいるように見えます。(アナログレコード市場のように逆行しているものもある。) 

要点をまとめると 
フィジカル音源は、音源の持ち主が管理者なので、聴き手側の音楽。 
データ配信は、音源の作者&サービス提供者が管理者なので、作り手側の音楽。 
と、言えます。 

このまとめ方、ちょっと無理矢理ですか? 
筆者の主張としては 
「提供される手法が、より作り手側の都合に合わせたものになって来てますよー。」 
という感じです。 

音楽から人生に大きな影響を受けた人ってたくさんいるのではないだろうか。 
辛い時に支えになってくれていた曲をもう一度聴こうとした時、削除されていたら嫌ですよね? 

青春時代を銀杏BOYZに救われた人 
アイドルグループが心の支えの人 
ナンバーガール症候群の人 
メタルで病気が治る人 

みんなそれぞれ無くなっては困る曲があるはずだ。 
それぞれの1番好きな曲が削除されたら大騒ぎするだろう。 

今月(2019年3月)は大きなニュースが2つあった。 

1つは電気グルーヴの音源が出荷停止されたこと。薬物使用によるメンバー逮捕を理由に、ソニー・ミュージックレーベルズは音源、映像のデジタル配信の停止、そしてCD、映像商品の出荷停止・店頭在庫回収を行いました。これにより、Apple MusicやSpotifyなどのサブスクユーザー達は、再生できなくなったプレイリストの残骸を見つめることになった。 

もう1つは、Myspaceが12年間分すべての楽曲データを消失したこと。これは衝撃的だった。MyspaceはYouTubeなどと同じようなSNSです。多くの人が楽曲データをここで公開し、ここから有名になったアーティストもたくさんいました。想像しにくい人は、たとえば「YouTubeからある日すべての動画が削除された」というようなことだと考えてください。 

「この対応は間違っている」とか 
「だからみんなCDを買って音楽を聴くべき」と、言いたい訳では無い。 
難しい話題だと思う。 

とりあえず 
データ配信はそんなに万能じゃない。 
ということが書きたかった。 
(2つの事件が起こる前からこの文章を書いていて、本当は[ALEXANDROS]のForever Youngという曲のことを書こうと思ってました。) 

これらは影響を受ける人が多いから問題として取り上げられていることだ。 

いわゆるみんなの「1番好きな曲」の話なので、こういったことはすぐにニュースとして取り上げられる。 
ならば、もう少し認知度が低い曲たちはどうだろうか?さらに大変なことになっているのではないか? 

1番好きな曲が削除されたらみんな大騒ぎ 
でも11番目に好きな曲なら? 

騒がれもせずに消えていく曲があるのかもしれません。 
11番目に好きな曲が消えると、音楽シーンにはどんな影響が出るのか? 

認知度が低い曲が消えても音楽文化に与える影響は少ないのでは?

と、思いますか? 

フィジカル全盛の時代も認知度が低い曲たちは世に出ることなく消えていました。 

「CDは出したんだけど売れなかった」 
みたいな話は音楽やってると、よく聞く話だったと思います。 

しかし、「売れなかった」というのは「誰も買わなかった」という意味ではない。 
売れなかったといっても少なからずCDを買った人がいるはずだ。 

その人たちには確実に音楽が届いている。 
この場合、管理者は聴き手側である。 
11番目に好きな曲は、それなりの規模で存在できていたと言えると思う。 

データ配信でも認知度の低い曲はたくさん存在すると思うが、 
聴き手側が管理者になることはできない。 

結局どんな影響が出るか? 
「中間的なものを許さない音楽シーン」になっていくと思うのです。 

マイルドで万人受けしそうな音楽と 
過激で刺激的な音楽以外は存在できなくなる。 

最近、音楽ファンの中に 
後者の方のことをマニアックな音楽だと考えている人が増えている気がします。 

でも、本当にマニアックな音楽って 
「11番目に好きな曲」のことなんじゃないかなと思います。 

音楽以外の分野も含めてエンタメの世界では、「過激」がメジャーになろうとしているように見えます。 

しかも本来共存できないはずの「マイルド」と共存しているのです。 

11番目に好きな曲たちというのは、 
丁度良いバランスを狙ったけれど 
上手くいかなかったものなのではないでしょうか? 

僕はそういう曲のほうが好きです

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